ステンレス溶接【マニホールドブロック×配管裏波溶接】~テストピース~

板 ▼ 仕様

マニホールドを想定したもの

材質   SUS304

板厚   t10.0

加工   Oリングの溝 3.0㎜ 深さ2.0㎜


配管 ▼ 仕様

材質   SUS304

管種   BA管

サイズ  19.05φ

板厚   t1.65  


▼詳細

マニホールドブロックにBA管を裏波溶接した自社試作品を作ってみました。

今回の試作は、マニホールドブロックの代わりにt10.0の板を使用、板にはのOリングの溝(3.0㎜ 深さ2.0㎜)が加工してあります。その板にφ19.05×t1.65のBA管を溶接しました。溶接の仕様は裏波溶接、仕上げは電解研磨です。

▼裏波溶接写真~SUS304 t10.0×BA管の裏波溶接~

▼溶接のポイント

・ 10Kの圧がかかる設定にし、溶接は裏波溶接で耐圧強度を確保。

・ φ19.05と小口径であるとともに、t1.65と板厚も薄いので、精度の高い溶接が必要。

・ 3.0㎜ 深さ2.0㎜の溝なので溶接中に母材が溶けてしまうリスクがあるため、トーチ操作が重要。

SUS304 t10.0(Oリングの溝加工あり)×BA管 φ19.05 t1.65
TIG裏波溶接ビード

▼仕上げ

電解研磨を行い不働態化処理をしました。

3.0㎜ 深さ2.0㎜と小さい溝や、φ19.05と小口径の配管内部の研磨は、工夫して行いました。

電解研磨は光沢が出て綺麗な仕上がりになります。

電解研磨仕上げ

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